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maimoi日記 

自分の小さなこだわりに気づいて捨てるために書いています。心に静と柔らかさを得たい。 思い出したときに覗いてください。

着物と染織のこと

クレーム

着物を縫うときは、アイロンではなく和裁用のコテを使う。 コテは小さくて小回りが利き、 カンカンに熱したコテ釜に入っているので、指先に唾をつけて熱したコテに触れ、パチっとか、ジュッというはぜる音を耳で聞き分けて、温度を調節する。 温度がほんの少…

紅花と 矢車染め

京都の都機工房で一緒に染織を学んだよっちゃんが、 馬喰町のギャラリーamcoさんで染色のワークショップをするというので、参加。 少人数で和気あいあいと、その感じが懐かしくて胸がいっぱいになった。 三年という約束を反故にし、私は11ヶ月で工房を去った…

納品

しばらく着物の仕立てから手が離れていたのだけど、 昨年の冬から、定期的に仮絵羽のお仕事をいただくようになった。 紬を扱うことが多くて、東京友禅のようなやわらかものに触れる機会がいままですくなかったので、 有り難くてとても楽しい。 運針をすると…

池田重子先生

友人が訪ねてきてくれて、 池田重子先生が先月亡くなられたことを知った。 私が銀座の呉服店に勤めていた頃にお世話になった石田先生は、 池田重子先生の元で着物やアンティークを学んだ方で、 帯留や裂、ため息がでるほど美しい刺繍半襟など、 直に触れて、…

一滴一滴の 水の色 生藍染め

京都の染織の工房をでて、もうすぐ二年が経ちます。 そのあとすぐに実家のある熊本、南阿蘇で染めをしました。 写真は、生藍染め。 通常の藍染めは、タデ藍を発酵させて藍玉をつくる職人さんがいて、それを藍瓶でじっくりと育てます。 わたしが学んだ工房は…

雨絣

中学の美術の時間だったと思う。 画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ は、 「 雨を線で描いた 」歌川広重の浮世絵の表現に魅了され、 影響を受けたと教わった。 線上の雨が降りそそぐ夕立の情景はシンプルで、 ああ、綺麗だなぁと感動したのを覚えている。 雨…

雨色

ここ数日は雨、 風景が滲んで、うすく色々なものが雨の色に染まって見える。 雨を見て、ふくみ先生を思い出した。 休日に工房へ行くと、 ひとりで機を織っている先生をよくお見かけして、 自分の用事を済ませたあと、すこしお話をする時間がとても嬉しかった…

振袖

昔とった杵柄とはいうけれど、 続けなければ、腕は落ちる。 19歳のとき、初めて自分の振袖を縫った。 和裁士 の仕事は好きだったけれど、 怒られては泣いて、思うように上達しないことが悔しくて結構つらかった。 若いので上手く力を抜く術を知らなかったの…

チンドン屋

28才まで着物に携わる仕事をしていたが、 勤め先は個性豊かな女性達がいる職場で、 オーナーを筆頭にジェットコースーターのような体育会系だった。 西麻布にあった店舗を銀座に移すときに、 先輩とタンスを運び段ボールを抱え、階段を地下から7階まで何往復…

烏の濡れ羽色

午前中、ゆっくり時間があると思いながら寒空を布団越しに眺めてぬくぬくしていたら、TSUTAYAにDVDを返さないといけない事を思い出した。 10時までなので支度をして外に出たら、電線の上のカラスが鳴いた。 カラスは好きでもきらいでもない鳥だけど、近くで…