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maimoi日記 

自分の小さなこだわりに気づいて捨てるために書いています。心に静と柔らかさを得たい。 思い出したときに覗いてください。

おくりびと 続き

 

祖父の話。 

 

元旦にインドから帰国して、成田空港で母から訃報を受けた。

亡くなったことと、お葬式に間に合わなかったことがとても悲しくて、

到着ロビーで携帯を持ったまま号泣した。

 

昨年の夏に、両親と姉と甥っ子たちと会いにいき、

秋に危篤の知らせを受けて、晩秋に叔母ともう一度病院に会いにいくことができた。

痩せてはいたが、お手洗いには自分の足でいって、コップでお水を飲めるまで回復していた。

虚空を見つめて、もう意識は半分あちらの世界にいるような感じだったが、

目の焦点が合ってくると少しの時間だけこちら側に戻ってくる。

祖父の手を握って背中をさすっていたら、じっと私を見る。

最後帰るときに、ありがとうねと繰り返し手を振ってくれた静かな顔が思い出された。

 

先日四十九日の法事が終わり、叔父が写真を見せてくれた。

叔父宅におくりびと( 納棺師 )の方をお呼びして、

亡くなった祖父の髭を剃り、背広を着せて化粧をしている写真。

棺の中の祖父は帽子を持って、お花とお手紙に囲まれて、とても綺麗な顔をしていた。

お通夜とお葬式、

火葬のあと骨上げの写真もあった。

 

食事をしながら、一人一人順番に祖父との思い出を語った。

(祖母も叔父も教師だったので、割とこういう流れになる。)

88歳の祖母の言葉、

ずっと介護をしてくれていた叔母の言葉、

お父さんっ子だった母の言葉、、

 

それぞれの思い出が祖父の歩いた道を照らし、

縁を持った一人一人が、おくりびとになるのだなと思った。

きちんとお別れが言えて よかった。

 

20150212102552 

(生前祖父が書いた掛け軸    妙法蓮華經如来寿量品第十六  )