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maimoi日記 

自分の小さなこだわりに気づいて捨てるために書いています。心に静と柔らかさを得たい。 思い出したときに覗いてください。

ヘレン・シャルフベック ーー 魂のまなざし

 

  20150704082250

 

helene-fin.exhn.jp

 

先々週の日曜日は、

東京芸術大学大学美術館へ。

ずっと楽しみに待っていた展示だった。

 

ヘレン・シャルフベックの、

白 グレー 黒 の 描写に惹かれた。

独特のにじんだような色彩は、色のない色によって際立っている。

そして、構図の取り方のセンスもとても好きだ。

 

〝 ー 魂のまなざし 〟 

じっと絵の前に立つと、

平面の絵の奥、何層にも、画家の内面のゆらぎの跡が見えてくる。

丁寧に、すくいあげられた対象は、

晩年に向かうほど、

生々しく切りとられて、余計なものは削ぎ落とされていて、凄みがある。

自画像へのまなざしは特に。

 

その目の鋭さ、閃きは、

15歳の初期の作品のきらめきの中に、

晩年ホテルの一室で描かれた、老いて枯れていく自身の生と死を見つめた自画像の中に、

ずっと変わらずにある。

 

女の一生は、色々だ。

それこそ人の数だけドラマに彩られている。

ヘレン・シャルフベックが特別に強い人だったのではなく、

プライドを持って、

自分自身を抱きしめて、

最後まで、画家として仕事を続けられたのだと感じた。

その絵を直に見ることができて、嬉しかった。