maimoi日記 

自分の小さなこだわりに気づいて捨てるために書いています。

納品

 

しばらく着物の仕立てから手が離れていたのだけど、

昨年の冬から、定期的に仮絵羽のお仕事をいただくようになった。

 

紬を扱うことが多くて、東京友禅のようなやわらかものに触れる機会がいままですくなかったので、

有り難くてとても楽しい。

運針をすると心が休まる。

 

友禅の伝統的な技法は、細かい分業で成り立っていて、

図案ができたら、白生地を着物の寸法に合わせて仮縫いする。

 

本藍花でその上に下絵を描くので、

下絵羽の身幅、裄、襟付けの寸法は正確さが必要。

 

その後、置き糊、染料による彩色、伏せ糊、引き染め、蒸し、刺繍、、

と、職人さんがそれぞれの工程を繋ぐ。

 

出来上がったものは反物にまるまっているので、

訪問着や留袖のような柄が全体に入っているものは、

もう一度着物のように仮絵羽に仕立てることがある。

 

私が請け負っているのは、

下絵羽の最初の白生地と、最後の仮仕立て( 仮絵羽 )で、

最後は解いてしまうところなので、形には残らない仕事。

 

昔は 仮絵羽師という職人さんがいたことを初めて知った。

納品に伺うと、

おじいさんとおばあさんが、親切に色々なお話しを聞かせてくださって、

藍花の下絵や、留袖の彩色、伏せ糊がおわった状態のものなど、

貴重な反物を見せていただいた。 

 

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露草の花の汁(藍花)で描いた下絵。