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maimoi日記 

自分の小さなこだわりに気づいて捨てるために書いています。心に静と柔らかさを得たい。 思い出したときに覗いてください。

そこまで生き残れるか、残れへんかが大事なんですわ

個人的なもの 習い事

 

二胡を弾こうとケースから取り出して、弓に松ヤニを塗ろうとしたら、指が滑った。

ガタンと床に打ちつけてしまい、慌てて抱き起こすと楽器の頭の飾りの部分が折れていた。

オロオロとして、とたんに悲しくなる。

心のどこかで危ないなと思っていたのに、本当にやるとは。

 

不注意による大きな怪我というのも、その前に小さなつまずきがあり、伏線は幾つもあるのにそこに気づけなかったということが多い。

心が明後日のほうに向いているときはあぶない。

 

丁度レッスンの日だったので、そのままお店に預けて直していただくことになった。

修理に一週間ほどかかるというので、代わりのものお借りしたのだけど、音がすっと綺麗にでて全然違うのでびっくりした。弾きやすい。

楽器は弾くほど熟成されていきますが、この二胡はもう何十年ですからね、と先生が仰った。

 

老いというのも熟成。

思い出したのは、桜守の藤右衛門さんの言葉。

京都の嵯峨野にいた頃、広沢池の近くにある藤右衛門さんの桜を、夜によく見にいった。

 

姥桜というのは、なるほど、もう幹はしわくちゃですわ。でも幹には風格が出てまっしゃろ。わずかに残った枝に、ものすごくきれいな花を咲かすでしょ。

色気を通りすぎて色香が出てくるんですわ。
老木というのは、まあ、年がいったらみな老木になるのやからね。そこまで生き残れるか、残れへんかが大事なんですわ。

幾星霜、どうやって今日まで耐えてきたかを考えて、称えて花をみるのやったらいいですけど、こりゃ古いねぇていうだけではあかんのです。そうかといって古いからというて大事にしすぎるのもあきませんし、よけいな世話するのもいけません。
姥桜は、自分で枯らしながら、大きくなっていくんですわ。自分で調整しとるんです。

 

桜のいのち庭のこころ (ちくま文庫)

桜のいのち庭のこころ (ちくま文庫)

 

 

大事にしすぎるのも飽きませんし、よけいな世話するのもあきません。

自分で枯らしながら、大きくなっていくんですわ。自分で調整しとるんです。

... 幹には風格が出てまっしゃろ。

色気を通りすぎて、色香がでてくるんですわ。

 

京都の桜守として、ずっと木を見続けてきた藤右衛門さん。ある日これを読んで、ああすごいと思って、桜を人に置き換えたら仕事にも趣味にも通じると思った。

さて、ここまで生き残れるか。

 

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いま練習しているのは、

山西民歌の〝開花調〟 山東民歌の〝防紗〟

江南民歌の 〝太湖船〟

〝冬景色〟〝琵琶湖周航の歌〟〝田園春色〟

弾くべし弾くべし。

 

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